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今年のらっきょう。築地で「無添加の漬物」を探した日のこと。

私は、『本漬け』で漬けています。そのままドボンと漬ける方が多いですね。それも十分おいしいですが。『本漬け』は、塩水に漬けて2、3週間、乳酸発酵→丸一日、流水で塩抜き、の工程が加わります。

畑で採れたばかりの、土つきラッキョウを洗って、塩水に漬けます。発酵してくると、うちでは毎年恒例の母と私のバトルが・・。

母は発酵の匂いが大嫌い。私は、さほど気になりません。そもそも母はらっきょうが大嫌いで、私はらっきょうが大好きなんですね。どうしてこうなるんでしょうね。毎年、大喧嘩です。笑

今年は、ジップロックに入れて、風通しの良い納戸の隅に置きました。匂い対策です。毎日空気抜きをしていれば、まあまあ大丈夫なのですが。ちょっと忘れると、匂いが充満します。

・・そして大喧嘩。笑

なんとなく思うんですが。近年、発酵食品好きな方が増えてるのは、やはり、身体が発酵食品を求める人が増えてるのかな〜と。私がそうなんです。身体が発酵食品を求めてる感じ。

高度経済成長を支えた世代は、生まれ育つ過程は粗食、自然食、小食(食料不足の中)で、次第に豊かになりました。忙しい時代になり、インスタント食品、ファーストフード、食品添加物、合成洗剤など、増えていきました。見ていて思うのは、やはり小さい時の食って大事だな、と。生まれ育つ過程で、粗食・自然食だと、アレルギーにはなりにくい。なっても、軽症ですむ率が高い。豊かさの真っ只中で生まれ育った世代から、アレルギー体質が増えてますよね。私はモロにそれです。それも、ショック死レベルもある重症のアレルギーです。ここまでいくと、ごまかしは効かないっていうか、その場しのぎの対処療法じゃどうにもならないんですね。

結局、日々の暮らし方、食べ物、身に付けるもの、触れるもの、一つ一つの積み重ねが大事。何を選択するか、どう塩梅するか。いざ、というところでモノを言ってくるんですよね。

前の世代が、取り入れた豊かさとスピードと引き換えに、廃れたものが担っていたことが沢山あったってことなんだろうな、と。てことは、豊かさとスピードが担ってきたことも、沢山あるのですから、行き過ぎたからって、マイナス面ばかり見るのも、違うんだろうな、と思ってます。

高度経済成長世代は、身体が作られる幼少期は貧しさと背中合わせにヘルシーに育ち、長じてからは豊かさと背中合わせのアン・ヘルシーを引き受けたと思います。その後の世代は、豊かさと背中合わせのアン・ヘルシーの真っ只中で生まれ育ち、幼い頃からダメージを受けて、アレルギー体質を背負い、まさに身をもって感ずるところが多い人が増えました。

前の世代が捨てたものを拾いに行く人が多いのは、そういうところに起因するんじゃないか、と。そして、そういう人たちの生み出すものって、信頼できるもの、良いものが多いので、私は結構好きなんです。身体が求めるものでもあるし。ただ、誰かが立ち上げたところに群がってくる諸々の中には怪しいものも混ざるのが常。といって、やっと立ち上げたものが最初から完全形であるはずもなく、未熟に決まってます。そして、群がってくる諸々の中にも、良いものもあったり、部分的に良いところもあったりするわけです。良い志で立ち上げたものの方向性がおかしくなることもある。そのあたりの綾は色々あるので、ご用心!ですよね。見極めが必要。消費行動は投票と同じ。良い芽を育てるのも、消費者ですよね。

良いものを立ち上げた勇敢な人たちが、あちこちにいらっしゃいますよね。ご自身の大病をきっかけに・・とか、お子さんが重いアレルギーで苦しだことから・・とか。極私的なところで行き詰まって、根本的に見直して、勉強して、決心固めて。前の世代が捨てたものの中に、良いもの、必要なものがあると気づいて、拾いに行くのですね。食べ物に関して言えば、ファーストフード→スローフード。食品添加物→手間暇かけて、無添加。大量生産→生産者の顔の見える繋がり。という流れ。

移転前の築地に、私、コンスタントに通ってた時期がありました。まだ「無添加」が今ほど市民権を得てなかった頃です。ある時、「無添加の漬け物」ってないのかな?と思い、築地中、あちこち、聞いて、リサーチしたんです。自分の足で。築地の人たちって、こちらが真面目にきちんと尋ねると、正味のところをしっかり言ってくださる方が多くて。大好きでした。で、結局、一つしかない!とわかりました。築地場内の鰹節屋の隣に、奈良漬作って売ってるところがあり、そこのお値段の高いやつ。それだけ。

「無添加の漬物なんてね、売り物にはないんだよ。自分の家で作るんだよ」と言ってくださった方が何人かいて、目の覚める思いでした。色のきれいな、おいしい漬物を売ってる方が、自分の店のものを勧めるんじゃなくて、自分で作ってごらん、やれるから、と教えてくださったんですね。

築地の人たちって、忙しいのに、コンスタントに通ってくるお客のことはしっかり覚える方が多いんです。プロってすごいな、と驚きました。お正月明けに、馴染みのお客さんには店の手拭いをくれるんですが、当時の私なんて、夫と二人分の小さな量だけ、しかも、月に2回ペースなのに、あちこちのお店で手拭いを渡されて、びっくりしました。少々アホな若い子だけど、熱心に通ってきては、「これは何ですか」だの「どうやって食べるんですか」だの、時にはトンチンカンな質問もしてくるけど、なんか頑張ってるなあ、と思われていたのかもしれません。乾物屋のおじさんは、料理屋の見習いの若い男の子なんかに、よく、昆布の選び方だの種類だのをレクチャーされてましたが、私にも、何度も色々教えてくれました。卵屋のトメさんは、卵について、語り始めたら、ひとしきり話すのに1時間半もかかり、しかも、とっても面白かった。卵について、こんなに色々な奥行きがあったとは、考えたこともなくて、びっくり&感動でした。トメさんとは、一緒に魚釣りに行くほど、仲良くなってしまい、いろんなことを教わりました。トメさん繋がりで、練り物屋さんの売れ残りを山のようにいただいては、トメさんに言われた通り、甘辛く煮て、夫のお弁当に入れたり、常備菜にしたり。やはり、トメさんに教わって、安い魚を買って、ベランダで干物を作ってみたり。

漬け物の本も買って、トライしてみたり。

そして、振り返ってみれば、実家の母が漬けていたっけ。というところにも立ち返るわけです。 笑 

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