湧き水好きです。
最初のきっかけは、他県に住んだ時。夏に、水道の水が臭くて、まずくて、口に含めなかった時があったんです。定住者じゃないし、ケミカルに弱い体質なので、水の違いに敏感だったのでしょう。水道水の味って、全国津々浦々、色々です。
以来、移り住んだ地域に、良い湧き水(水質検査済の安全なもの)があれば、汲んで飲んでみるようになりました。
亀崎のお隣、有脇地区には「真古酌の薬師水」と呼ばれる、湧き水があります。
私は、子どもと連れ立って自転車で🚲行ったり、父を連れ出して車🚗で行ったりしています。地域の方々がきれいに整えてくださっているようです。駐車場も目の前にあり、花が植えられ、くつろげるベンチもあります。「湧き水の周りに、水芭蕉が咲いてた!」と母に言いましたら、写真を一目見て、「ふん、この、愚か者めが」と鼻で笑われ、一喝されました。これは、水芭蕉ではありません。カラー、です。笑
コロナ休みになってから、晴れた朝は大抵汲みに行っています。人に会うことは少なくて、せいぜい、お一人か、二人、私たちの前後に水を汲む方がいらっしゃる程度。それでも、顔馴染みになる方ができてきます。この方は、デッキブラシなど湧き水の周りをお掃除するものをご自身で持ち込まれて、水を汲んだついでに、あたりをきれいにされています。水をいただいているから、と。お子さんがアトピーで、汲んだお水をお風呂に混ぜると、入浴後、痒くないんだそうです。私と子どもは、水を汲んだついでに、顔を洗いますが、これがとても気持ちいい。目に染みる感じが一切ないです。そして、さらりと、柔らかい。さすが、湧き水!
⭐️後記
2022年夏です。コロナ禍は続いており、第七波の真っ只中。久しぶりに行ったら、新たに飲料不可(要煮沸)の紙が貼られていました。生水飲むな、煮沸して使ってくださいね、ということです。
忘れえぬ湧き水があります。。広島に住んだ時、北広島町の「八王子の水」をほとんど毎週、ダンナくんと二人で汲んでいました。魚釣りして、道の駅で野菜を買って、湧き水を汲んで、鄙びた温泉に入って、ドライブしながら山盛りおしゃべりして・・。そしたら、諦めかけていた子宝に恵まれました。
北広島町は、島根県との県境で、神楽の有名な地区です。石見神楽。神楽は、歌舞伎の原型と言われています。祭りと歌舞伎の両方の要素があり、野趣あふれ、力強い。
八王子の水は、滑らかな軟水でした。純度高く澄んだ味わい。清らかでした。うまい酒のよう。私は汲みたての時は生水で飲んで、ペットボトル一本だけ冷蔵庫にいれて、生水で飲んでいました。後は、料理に使ったり、お茶を淹れたり、お風呂に混ぜたり。湧き水って、一つ一つの水にくっきりとした個性があり、そこが魅力でもあります。やはり、酒と似ていますね。
あ、湧き水好きの人の中には、自己責任で検査されていないものも飲んでらっしゃる方もいらっしゃいますが、私自身は、水質検査済みのものしか飲まないことにしています。有名な湧き水は、地域の観光資源になってる場合も多いですし、多くの人が飲用するので、行政が水質検査をすることが多いです。湧き水は、見た目はきれいに見えても、エキノコックス、辺りの地質自体の汚染など、様々リスクがあるかもしれない。よくわからないし、自信も持てないので、私は、検査機関でチェック済のものに限定しています。加えて、大勢の人が長年飲用している実績があったり、隣に美味しい豆腐屋さんがあって湧き水を使って素晴らしい豆腐を作っていたり、という周辺状況を見て、自分が飲むかを決めています。
八王子の水の近く・・というには、ちょっと遠いですが、まあまあ近い、大朝というエリアに、天狗シデ、と呼ばれる、突然変異種のシデの木の群落があります。四季折々に美しく、幻想的な場所。天狗の仕業、ということで、天狗シデ、と呼ばれています。国の天然記念物に指定されています。私の写真では「良さ」が表現されてないなあ・・。