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旅の虫〜つけられない指輪の思い出

こんにちは。かめーご代表、吉田です。

最近、私の中の旅の虫が、、旅への欲望が、、むくむく膨らんでいます。色々あるので、遠くは無理だけど、近場で小さな旅に出ようと計画中。

「旅」と「旅行」は別物と思っています。

名所旧跡を見て回る、スケジュールをしっかり立てて、、というのは「旅行」

「旅」は、主目的がひとつふたつ、どどーん!とあって、その他の事柄は風まかせ・・に近い。

「旅」は、私自身の内に何かしら大きなテーマというか・・「旅」自体に求めるものがあるので、どこで何を見るかは、本当は重要じゃない。過程が大事です。

一人旅をしてみたい。一人旅できる人になりたい。

長い間、一人旅に憧れながら、自分では踏み出せず、旅から帰った人の話を聞くのが好きでした。そんな時期を経て、一人旅もできる人になりました。失敗したり、怖い目に遭ったり、幸せ一色になったり。。いろんなことがありました。

「一人旅なんてしたくない、という人もいる。それはそれで全然OK。ノープロブレム。だけど、人によっては一人旅が必要。そういう時が訪れる」

そう話してくれたのは、マレーシアの国境の街で出会った警察官でした。東南アジアの警察官というと、イメージ悪いでしょうが、彼は真面目で善良な人でした。敬虔なムスリム(イスラム教徒)。穏やかで朗らかな。

この時の私は、マレー半島を陸路で横断する一人旅にトライしていました。

シンガポールからマレー鉄道で入国。ジャングルに逗留。徒歩で橋を渡ってマレーシアを出国しようとしていた矢先、トラブルに見舞われました。

一体どうして一人で来たんだ?あなたの恋人は心配しなかったか?日本のご両親は?

あれこれあれこれ、いっぱい質問され、沢山話しました。

私はこの頃恋人がいなかったけど、何かと面倒なので、その点だけは嘘をつくと決めていました。

その他は、全部本気で、本音で、沢山の人と対話しながら、旅していました。

翌朝、「あなたに見せたいものがある」と言われて出て行くと、車の助手席のダッシュボードを示して、「開けてみて」と。

中には、指輪がひとつ。剥き出しのまま、コロンと入っていました。

「この指輪をあなたにプレゼントしたい。男物だから、あなたは身につけることはできないよ。あなたの日本の恋人にも失礼に当たらないだろう?安物だから気にしないで。あなたの旅の記念に、受け取ってほしい」

You are a brave woman.

「生きて帰ってきさえすれば、旅は、たとえ何があったとしても、いい経験になる。だけど、生きて帰ってこられない人もたくさんいるんだ。。」

「僕は自分の娘が大きくなってあなたのように一人旅に出たいと言い出したら、止めずに送り出すことのできる親になりたい。そうありたいんだ。もちろん、行く前には沢山話し合うし、注意もするよ。だけど、それでも行きたいと娘が言ったら、こころよく送り出してあげたい。娘が出発した後で、めちゃめちゃ心配するだろうけど。毎日妻と二人で娘の無事を神に祈るさ」

「あー、だけど!!」

彼は頭をくしゃくしゃに掻きむしって叫びました。

「心配だなあ!娘があなたみたいに一人旅に出たいって言い出したら!!」

マレーシアの国教はイスラム教。

イスラム教徒は、メッカに巡礼の旅に出ます。

そういう彼らだからでしょうか。


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