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片付けの産物〜100年前の収納箱たち

ふいにもたらされたコロナ休み。STAY HOME 、です。今しかないでしょ、今よ、今!

ということで。。納戸の整理をしています。建て替え前の古い家には蔵がありました。蔵にしまわれていた、収納箱たち。箱を開けて、中身を見て、整理するのは大変だし、捨ててしまうのも何だかね・・という感覚。ありますよね。そういうのって、箱を開けないまま、未整理のまんま、箱ごと次世代に受け継がれていくわけです。どうかすると、プラス・オンで。そうなると、なんか・・これって爆弾ゲーム?💣という様相を呈してきます。整理する役目を先送りして、先送りして、捨てる役目も心苦しいので、先送りして、先送りして。。苦笑

さて、「箱」です。

うちにあるのは、大方、大正時代のもの。曽祖父が揃えたお膳、器、酒器などを入れる、収納箱ですね。段ボールがなかった時代です、木製です。オーダーメイドなのでしょうね。中身に合わせて、ぴったりサイズ。その物をしまうためだけの収納箱。

左の細長い収納箱は、お膳を収納するための箱。中は、こんな風になってます。お膳、一つづつの仕切りがあります。お膳は、さらしの、お膳を覆うぴったりサイズの布ケースで包まれていました。大きな袋にざっくり包むのではなくて、ぴったりサイズの専用袋をわざわざ作っているところに、凄みを感じます。ほんと、マメだなあ。。

あ、お膳の裏の葉っぱの模様は、家紋じゃありません。模様、です。

20年前に一度、箱の一つを空箱にしました。中のお膳を身内に分けたんです。今回、空箱に仕切り板をつけてみました。ホームセンターで板材を選び、切ってもらいました。

昔の木材って、材の質がいい、と思います。作りもいい。

私は、工作とか苦手で、ノコギリもひけない、釘もちゃんと打てない人なのですが。。だから、工作とか、得意な人だったら、もっと、深く理解できるのでしょうが。

良い箱だなぁ❤️と思います✨💕🥰

長い歳月、蔵にしまわれっぱなしで、たま〜にしか出さないのに、中身もちゃんと守ってて、箱自体も、しっかりしてる。

よくみると、随所に(箱の中身も、箱自身も)健康状態を保たせる配慮が。。

背板に微妙な隙間が作ってあったり、背板のしたの方・・床に接するところが、すこーしだけ、微妙に削って隙間作ってあったり。

長い歳月に木材の水分が抜けて縮むことの想定とか、埃や虫が入らず、湿気がたまらず、微妙な通気性を保てるような隙間を作ってる、と思うんです。その勘所が的確。こういうのを、練力、というのでしょうか。

積年の埃が染み付いており、いくら雑巾で拭いてもさっぱりしないので、お風呂場でザーザーシャワー流して、ゴシゴシ、スポンジたわしでこすって洗いました。水に濡れたら、木の良い香りがお風呂場に立ち込めました。タオルで拭きあげて、室内で陰干ししたら、すっきり、さっぱりしました。木材の反りが出ていたところもありましたが、乾かす時に、反りの出ている面を床に倒して乾かす配慮をしたら、反りが直りました。木ってすごい。

扉とか、ちょっとづつ、デザイン可愛いし。作り手の「愛」が感じられます。

本棚に入れておきたいわけじゃないけど、処分したくはない。そんな本たちをしまっておくための、書庫の役目として。囲碁の道具や本たちのボックスの役目として。

100年前にこの収納箱を作った職人さんに言いたい気持ち。100年後、見事に、箱も中身も健康でしたよ、と。

生き返った100年前の収納箱たち。またしばらく、私が活用してみようと思います。

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